2010年06月13日
~納屋改修Ⅱ~セラピールームAngela
工事前の納屋はこんなふうでした。
昭和30年3月に建てられた納屋は、築54年になります。
祖父母が亡くなって、古くなった母屋を壊してからも納屋は、裏の本家が
管理してくれ丈夫な作りで、どっしりとした形でそこにいてくれました。
納屋のすぐ後ろ側に佇む岩山
実は、この納屋を改修して、新たなセラピールームにと思ったきっかけは、
昨年2月末、私のセラピストの友人2人と豊後高田の旅をしたこと。
熊野磨崖仏、真木大堂を廻って私の生家のある田染荘の奇岩奇峰に行った
とき、不思議なことがありました。
昨年2月末に訪れたときの奇岩奇峰
その日は、小雨が降って霧がかかったような幻想的な景色の岩々・・・。
友人のひとりは、その岩にオレンジの光を見て(教えてくれて私も見ました)
もうひとりの友人は、そこでお腹のあたりが熱くなって、その後、身体の中
から、なにかが出ていったらしく『抜けた』のだそうです

のちに、二人のカメラには大ーきなオーヴが写っていました

通称“金比羅山”からの田染荘の景観が一望できる有名なショット
今ブームのスピリチュアルスポット?!
いやいや、元祖スピリチュアルスポットでしょう

だって、ここは、国東の六郷満山、神仏習合の地ですから。
田染荘は、千年前、宇佐神宮の神官の領地だったところ。。。
地域には、観音菩薩像などの仏像や石殿、石塔などがたくさん残っていて
寺が数多くあったことが確認されています。
神仏がうまく融合された文化が、生活の中にあったんだろうなぁー。
セラピールームのそば、延寿寺の石殿と岩山にある夕日観音
「神」と「仏」、枠組みのない世界、隔たりを作らない、中世の人の心の
広さ・・先駆的~!
今、だからこそ、この考えを人の心に取り入れていきたいものかもしれない
って気がします。
・・・そして、昨年7月、再び、その3人で京都の旅へ。
京都のセラピストの友人が、セッティングしてくれた京都の古い町家を改修
したゲストハウスでの宿泊は、昭和のよき時代を彷彿とさせる懐かしさ満載
のお宿でした。

昨年7月京都、町家のゲストハウス
中庭を開けっ放しにして、扇風機に蚊帳、足元にはお宿が冷蔵庫に用意して
くれてるアイスノン!
トイレ、お風呂、洗面も共同・・・でも、全然、不便って感じない。
むしろ、何だか、ほっこりとして、とっても自然な感じに浸りました。
町家の風情ある中庭
その朝でした。
3人で朝食を取りながら、おしゃべりしてて、何気に「私いつか自然のある
所にセラピールームほしいなぁ~」ってつぶやいたら・・・
「え~っ あそこじゃないのぉ~

「あそこ以外ないでしょ~

地鎮祭を終えた納屋の石積み部分
もちろん、生家は生まれて育ったところ、今の私にたくさんの影響を与えて
くれた大好きな場所で、いつも心の中にここの原風景があるって感覚はあった
のですが、思いつかなかったのです、セラピールームの場所として。
「大分市から1時間足らずの場所だし~」って言うと 「1時間足らずなん
じゃないの~」 「あっ、そうかぁ~

足場を作って外壁、全面工事です
・・・そんなおしゃべりを経て、ふと考えると、いろんなことがつながって
いって『ここ』しかないかも~になって、ずっと先の夢が、その半年後には
徐々に目標から計画に変わっていったのでした
